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液晶レンズ

*本製品は自社開発品です。

液晶レンズの概要

液晶レンズ(Liquid Crystal varifocal Lens、以下LCL)は液晶を利用したレンズです。液晶を透明な板状の空間に封入し、印加する電圧を調整すると、液晶の屈折率が変化し、レンズの焦点距離が変化することを利用した可変焦点レンズです。
カメラや望遠鏡など焦点距離調節機能を有する装置においては多くの場合、複数のレンズを用いてそれらレンズ群全体の距離をモーターなどの機械機構によって変化させることによって焦点距離を合わせます。これに対しLCLは機械要素を含まず、電気信号のみでレンズの焦点距離を変化させることができます。

液晶レンズは秋田大学の佐藤進教授によって、30年以上も前に基本特性が発明された日本発の技術です。
(佐藤進教授のウェブサイト「液晶レンズ研究所」)

近年液晶レンズの小型化・駆動電圧の低下・応答速度の改善もなされており、薄型・低消費電力・メカレスで高信頼性や量産性が高いというメリットを活かした製品への応用が期待されています。

液晶レンズの長所

1.機構的に稼働部がまったく必要としない構造により、薄型化が可能です。
2.レンズとアクチュエータ機能が一体構造により、レンズ取りつけによるチルトは発生しません。
3.焦点深度の切替にレンズを動かす必要がないので、稼働によるノイズが発生しません。
4.機構的な稼働部がないことで、低消費電力(±3V以下駆動可能)です。
5.VCMアクチュエータの1/50以下の消費電力も実現可能です。
6.稼働部がないことで、寿命も長く信頼性も高いです。
7.液晶表示装置と同様のプロセスが主で、複雑な組み立て工程を必要としません。
8.大量生産時のコストが大幅に低減できます。
9.追加の部品なしで手ブレ補正機能も可能です。
10.超薄型のズームレンズを構成が可能です。
11.3Dレンズ機能を持たせることが可能です。

液晶レンズ素子を使った応用製品

●携帯電話、スマートフォン用カメラのオート・フォーカス/ズーム・手ぶれ補正
●近赤外線使用の監視カメラや人感センサーにおけるオート・フォーカス/ズーム
●車載向けドライブレコーダー、障害物検知用カメラ
●小型撮像デバイスにおけるオート・フォーカス/ズーム
●内視鏡におけるオート・フォーカス/ズーム
●光偏向・収束・発散などの機能を有する調光装置
●顕微鏡他の各種計測装置における焦点の調整
●三次元表示装置
●遠近両用メガネ
●複眼レンズ(マイクロレンズアレイ)など

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